Ubuntu 11.04 で KVM を試してみました。
KVM のネットワーク設定
KVM のネットワーク設定
KVM の仮想マシンが外部のネットワークへ接続するには、NAT を使う方法が簡単です。
ただし、この方法では外部のホストから仮想マシンへアクセスできない。
ホスト OS の物理インタフェースを通して、外部のホストから仮想マシンへのアクセスを許すには、ブリッジの設定が必要になります。
- bridge-utils パッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install bridge-utils - ホスト OS のブリッジ設定をするために、"/etc/network/interfaces" を編集します。
[/etc/network/interfaces]
auto lo
iface lo inet loopback
auto eth0
iface eth0 inet manual
auto br0
iface br0 inet static
address 192.168.1.10
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.1.255
gateway 192.168.1.1
bridge_ports eth0
bridge_fd 9
bridge_hello 2
bridge_maxage 12
bridge_stp off - ネットワーク設定の変更を反映します。
$ sudo /etc/init.d/networking restart - iptables、ufw などのファイアウォール設定を変更します。私の場合は、ufw を使用しているので、FORWARD のデフォルト ポリシーを ACCEPT に変更する。
$ sudo vi /etc/default/ufw ← DEFAULT_FORWARD_POLICY="ACCEPT" に変更
$ sudo ufw reload ← 変更を反映
KVM、仮想マシンマネージャーのインストール
- CPU が仮想化支援機能に対応しているか調べます。(BIOS の設定変更が必要な場合もあります。)
$ sudo apt-get install cpu-checker
$ sudo kvm-ok | grep CPU
INFO: Your CPU supports KVM extensions
または、
$ egrep --color '(vmx|svm)' /proc/cpuinfo ← 出力があれば対応しています - 必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install kvm libvirt-bin
$ kvm-ok
INFO: /dev/kvm exists
KVM acceleration can be used - ユーザを libvirtd グループに加えます。
$ sudo adduser $USER libvirtd - libvirtd グループに加わったことを反映するために、ログインしなおし、id コマンドで反映を確認します。
$ id - virt-manager、virt-viewer をインストールします。
$ sudo apt-get install virt-manager virt-viewer
仮想マシンマネージャの起動、設定
- [仮想マシンマネージャ] (virt-manager) を起動します。
(端末から起動する場合は、"virt-manager &") - [localhost (QEMU)] が選択された状態で、メニューから [編集] > [接続の詳細] を選択する。
- [仮想ネットワーク] タブを選択します。初期設定では、[default] という名前のデバイス [virbr0] が存在します。これは、NAT するネットワークです。[default] は、設定変更できないようなので、[ネットワークの停止] をクリックした後、[ネットワークの削除] をクリックして削除します。
- [ネットワークの追加] をクリックし、新しい仮想ネットワークを作成します。
(設定ファイルは、/var/lib/libvirt/network/*.xml に作成されます。)
(作成例)
ネットワーク名: default
ネットワーク: 192.168.201.0/24
DHCP 範囲の選択: (開始) 192.168.201.200, (終了) 192.168.201.249
物理ネットワークへの接続: 物理ネットワークにフォワード, (宛先) いずれかの物理デバイス, (モード) NAT - 仮想ディスクを保存する ストレージ プールを作成します。/var/lib/libvirt/images/ のままでよければ、ストレージ プールの作成作業は必要ありません。
$ sudo mkdir -pm 755 /somedir/libvirt_images - [ホストの詳細] の [ストレージ] タブを選択、[プールの追加] ボタンをクリックします。
(作成例)
名前: libvirt_images
種類: dir: ファイルシステムディレクトリー
ターゲットパス: /somedir/libvirt_images - [default] を選択して、[プールの停止] をクリック、[自動起動] のチェックを外し、[適用] をクリックします。[default] を使う場合は、この作業は必要ありません。
- 仮想マシンマネージャの [新しい仮想マシンの作成] をクリックして、仮想マシンを作成します。
(※ 仮想マシンの設定は、/etc/libvirt/qemu/<仮想マシン名>.xml に作成されます。) - 仮想マシン作成後、仮想マシンを選択して、[開く] をクリック。[詳細] > [ディスプレイVNC] > [キーマップ] を [ja] に指定します。デフォルトの [Auto] では、アンダーバーの入力ができませんでした。
Virtual Machine Viewer での接続
仮想端末から、以下のようにして接続します。
$ virt-viewer -c qemu:///system VirtualMachine &
~/.bash_aliases に以下の行を加えると便利かもしれません。
alias virt-viewer='virt-viewer -c qemu:///system'
参考
- Chapter 19. Virtualization
- The Kernel Virtual Machine - Community Ubuntu Documentation
- 第18章 仮想マシンマネージャで仮想マシンを管理する
- 第23章 仮想マシンマネージャ(virt-manager) でゲストを管理する
- レッドハット | オープンソース・カンパニー: KVM FAQ
- Linux at IBM | IBM - Linux KVM 技術情報 -
- 実践!仮想化ソフトウェア 2009:第5回 Linux KVMを使ってみよう|gihyo.jp … 技術評論社
- 連載:本気で使いたいユーザのためのLinux KVM活用法|gihyo.jp … 技術評論社
- PC便利帳: KVM
- KVMもUbuntu9.10にアップグレード: ふと思う--ちょっと考える (いたずら編)
- libvirt によるKVMのホストOSのシャットダウン時のオートシャットダウン(auto suspend) - 忘れないようにメモ
- Getting started with virtualization - FedoraProject
- libvirt: QEMU/KVM hypervisor driver
- Foamy Capriccio: KVMとpython-vm-builder
- UbuntuでKVM
- Brandon Konkle | LVM-Based Virtualization with KVM and Jaunty
- 2008-12-03 - longicornの日記
- 銀の鍵: KVMアーカイブ
- Ubuntu 11.04 - KVM - インストール : Server World
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