また、CCIE の学習用教材で有名な Internetwork Expert のワークブックには、Dynamips エディションがあります。
ワークブックを利用するための環境構築をこれから説明していこうと思います。
Windows 版のバイナリがありますが、Windows で動作させるよりも Linux で動作させる方が効率がよいらしいので、ここでは、Ubuntu にインストールする例を説明します。
環境
今回、インストールした環境です。
- CPU: AMD Phenom X4 クアッドコア・プロセッサ 9750, 2.40GHz
- メモリ: 8GB
- Ubuntu 9.04 (amd64)
パッケージによる Dynamips と GNS3 のインストール
パッケージによるインストールは簡単ですが、最新版を使えないかもしれません。
- Dynamips をインストールする。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install dynamips - GNS3 をインストールする。
$ sudo apt-get install gns3
ソースからの Dynamips と GNS3 のインストール
ソールからのインストールは少し面倒ですが、最新版を使えます。
- 開発環境をインストールする。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential - Dynamips に依存関係のあるものをインストールする。
$ sudo apt-get install libpcap0.8-dev libelf-dev - 作業用ディレクトリを作成し、Dynamips のソースをダウンロード、展開する。
$ mkdir /dev/shm/dynamips
$ cd /dev/shm/dynamips
$ wget 'http://downloads.sourceforge.net/gns-3/dynamips-0.2.8-RC2.tar.gz'
$ tar xzf dynamips-0.2.8-RC2.tar.gz
$ cd dynamips-0.2.8-RC2 - Makefile を編集する。
$ vi Makefile
-- -- -- -- -- -- -- -- Makefile を編集
6行目> DYNAMIPS_ARCH?=amd64 ← 64bit CPU の場合は、amd64 に変更
16行目> HAS_POSIX_MEMALIGN?=1
26行目> DESTDIR?=/usr/local
62行目> DESTDIR=/usr/local
-- -- -- -- -- -- -- -- - コンパイルし、シンボルを削除する。
$ make
$ strip dynamips nvram_export - インストールする。
$ sudo make install
-- -- -- -- -- -- -- -- 以下のファイルがインストールされる
install -d /usr/local/bin /usr/local/man/man1 /usr/local/man/man7 /usr/local/etc
install dynamips nvram_export /usr/local/bin
install -m644 dynamips.1 /usr/local/man/man1
install -m644 nvram_export.1 /usr/local/man/man1
install -m644 hypervisor_mode.7 /usr/local/man/man7
-- -- -- -- -- -- -- -- - dynamips のバージョン確認をする。
$ dynamips | grep version
Please specify an IOS image filename
Cisco Router Simulation Platform (version 0.2.8-RC2-amd64) - 作業用ディレクトリを削除する。
$ cd /dev/shm
$ rm -R dynamips - GNS3 に依存関係のあるものをインストールする。
$ sudo apt-get install python-qt4 - 作業用ディレクトリを作成し、GNS3 のソースをダウンロード、展開する。
$ mkdir /dev/shm/gns3
$ cd /dev/shm/gns3
$ wget 'http://downloads.sourceforge.net/gns-3/GNS3-0.6.1-src.tar.gz'
$ tar xzf GNS3-0.6.1-src.tar.gz - /usr/local/gns3 に配置する。
$ sudo mv GNS3-0.6.1-src /usr/local/gns3
$ sudo chown -R root:root /usr/local/gns3 - /usr/local/bin/gns3 に起動用のスクリプトを作成する。
$ cat >gns3 <<'EOF'
#! /bin/sh
/usr/local/gns3/gns3 "$@"
EOF
$ sudo mv gns3 /usr/local/bin/
$ sudo chown root:root /usr/local/bin/gns3
$ sudo chmod 755 /usr/local/bin/gns3 - gns3 のバージョン確認をする。
$ gns3 --version
gns3 0.6.1 - 作業用ディレクトリを削除する。
$ cd /dev/shm
$ rm -R gns3
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