Ubuntu 10.04 上で動作させる KVM で、Ubuntu 10.04 Server Edition JeOS をインストールしてみました。
仮想マシンの作成
- 仮想マシンマネージャを起動し、[localhost (QEMU)] を選択した状態で、[New] ボタンをクリックして、仮想マシン作成します。
(作成例)
名前: JeOS10
Choose how you would like to install the operating system: ローカルインストールのメディア (ISO イメージ、又は CDROM)
Locate your install media: Use ISO image, /somepath/ubuntu-10.04-server-amd64.iso
OS Type: Linux
Version: Ubuntu 10.04 (Lucid Lynx)
Memory (RAM): 128
CPUs: 1
Enable storage for this virtual machine: ■ (チェック)
Select managed or other existing storage: ● (選択), [Browse...] をクリック
⇒ ストレージボリュームの検索又は作成: [Storage Pools] を選択し、[New Volume] をクリック
⇒ ⇒ 名前: JeOS11.img
⇒ ⇒ Format: qcow2 (※ qcow2 なら、スナップショット機能が使える。raw なら単純なフォーマットなので、より効率が良い。)
⇒ ⇒ Max Capacity: 8192 MB
⇒ ⇒ Allocation: 0 MB
⇒ 「ストレージボリュームの検索又は作成」に戻ったら、今作成した [JeOS10.img] を選択し、[Choose Volume] をクリック
Advanced options
⇒ Virtual network 'nat1': NAT to br0
⇒ Set a fixed mac address: ■ (チェック)
⇒ Virt Type: kvm
⇒ Architecture: x86_64
Ubuntu JeOS のインストール
(インストール例)
- メモリ 128MB を割り当て、CD-ROM (ubuntu-10.04-server-amd64.iso) をセットした仮想マシンを起動する。
- Language: 日本語
- [Ubuntu Server をインストールする] が選択された状態で、[F4] (モード) を押し、[最小限の仮想マシンをインストール] を選択する。
- [Ubuntu Server をインストールする] が選択された状態で、[Enter] キーを押す。
- Keyboard model: Generic 105-key (Intl) PC
- Detect keyboard layout?: いいえ
- Origin of the keyboard: Japan
- Keyboard layout: Japan
- ホスト名: JeOS10
- Is this time zone correct?: はい
- パーティショニングの方法: ガイド - ディスク全体を使う
- パーティショニングするディスクの選択: 仮想ディスク 1 (vda) - 8.6 GB Virtio Block Device
- ディスクに変更を書きこみますか?: はい
- 新しいユーザの本名 (フルネーム): Non Sugar
- あなたのアカウントのユーザ名: nonsugar
- 新しいユーザのパスワードを選んでください: (パスワード)
- 確認のため、再度パスワードを入力してください: (パスワードを再入力)
- ホームディレクトリを暗号化しますか?: いいえ
- HTTP プロキシの情報 (なければ空): (空欄)
- このシステムのアップグレードをどのように管理しますか?: 自動的にアップグレードしない
- インストールするソフトウェアの選択: (何も選択しない)
- マスターブートレコードに GRUB ブートローダをインストールしますか?: はい
- [インストールの完了] 画面で、[続ける] を選択する。
- インストールが終了すると、再起動せずに停止してしまうので、仮想マシンマネージャで仮想マシンを選択し、[実行] をクリックする。
Ubuntu でシリアルポートからログインできる設定
- /etc/init/ttyS0.conf を作成する。
$ sudo cp -p /etc/init/tty1.conf /etc/init/ttyS0.conf
$ sudo vi /etc/init/ttyS0.conf
---- ---- ---- ----
start on stopped rc RUNLEVEL=[2345]
stop on runlevel [!2345]
respawn
exec /sbin/getty -L 115200 ttyS0 vt100
---- ---- ---- ---- - 再起動する。("sudo reboot")
- 以後、"sudo virsh console JeOS10" でシリアルポートからログインできます。
Ubuntu JeOS インストール後の初期設定
- 作成したアカウントで、ログインする。
- ネットワークの設定を行う。(/etc/network/interfaces, /etc/resolv.conf)
(設定例)
[/etc/network/interfaces]
auto eth0
iface eth0 inet static
address A.B.C.D
netmask A.B.C.D
gateway A.B.C.D
[/etc/resolv.conf]
nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4 - ネットワーク設定を反映する。
$ sudo /etc/init.d/networking restart - パッケージをアップグレードする。
$ sudo apt-get update && sudo apt-get dist-upgrade - 再起動する。
$ sudo reboot - 必要なパッケージのインストールや設定を行う。
(例)
$ sudo apt-get install openssh-server ## ssh でログインできるようにする
$ sudo apt-get install acpid ## 仮想マシンの停止 (virsh shutdown) ができるようにする
$ sudo apt-get install vim screen wget telnet traceroute dnsutils tcpdump
仮想マシンの複製
- コピー元の仮想マシン OriginalGuest を停止しておく。
- virt-clone コマンドで、仮想マシン NewGuest を作成する。(仮想マシンマネージャで、仮想マシンを選択、右クリック [Clone] でも複製できる。)
Host$ sudo virt-clone -o OriginalGuest -n NewGuest -f /var/kvm_images/NewGuest.img - 仮想マシン NewGuest を起動し、ログインした後、以下のコマンドを実行する。
NewGuest$ passwd
NewGuest$ sudo vi /etc/hostname
NewGuest$ sudo vi /etc/hosts
NewGuest$ sudo vi /etc/network/interfaces
NewGuest$ sudo rm /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ## MAC アドレスが変更されているので、削除する。再起動後に再生成される。
NewGuest$ sudo reboot
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