2010年5月16日日曜日

Ubuntu 10.04 + KVM + Ubuntu Server Edition JeOS を試してみる

Ubuntu 10.04 上で動作させる KVM で、Ubuntu 10.04 Server Edition JeOS をインストールしてみました。


仮想マシンの作成
  1. 仮想マシンマネージャを起動し、[localhost (QEMU)] を選択した状態で、[New] ボタンをクリックして、仮想マシン作成します。

    (作成例)

    名前: JeOS10
    Choose how you would like to install the operating system: ローカルインストールのメディア (ISO イメージ、又は CDROM)
    Locate your install media: Use ISO image, /somepath/ubuntu-10.04-server-amd64.iso
    OS Type: Linux
    Version: Ubuntu 10.04 (Lucid Lynx)
    Memory (RAM): 128
    CPUs: 1
    Enable storage for this virtual machine: ■ (チェック)
    Select managed or other existing storage: ● (選択), [Browse...] をクリック
    ⇒ ストレージボリュームの検索又は作成: [Storage Pools] を選択し、[New Volume] をクリック
    ⇒ ⇒ 名前: JeOS11.img
    ⇒ ⇒ Format: qcow2 (※ qcow2 なら、スナップショット機能が使える。raw なら単純なフォーマットなので、より効率が良い。)
    ⇒ ⇒ Max Capacity: 8192 MB
    ⇒ ⇒ Allocation: 0 MB
    ⇒ 「ストレージボリュームの検索又は作成」に戻ったら、今作成した [JeOS10.img] を選択し、[Choose Volume] をクリック
    Advanced options
    ⇒ Virtual network 'nat1': NAT to br0
    ⇒ Set a fixed mac address: ■ (チェック)
    ⇒ Virt Type: kvm
    ⇒ Architecture: x86_64


Ubuntu JeOS のインストール

(インストール例)
  1. メモリ 128MB を割り当て、CD-ROM (ubuntu-10.04-server-amd64.iso) をセットした仮想マシンを起動する。
  2. Language: 日本語
  3. [Ubuntu Server をインストールする] が選択された状態で、[F4] (モード) を押し、[最小限の仮想マシンをインストール] を選択する。
  4. [Ubuntu Server をインストールする] が選択された状態で、[Enter] キーを押す。
  5. Keyboard model: Generic 105-key (Intl) PC
  6. Detect keyboard layout?: いいえ
  7. Origin of the keyboard: Japan
  8. Keyboard layout: Japan
  9. ホスト名: JeOS10
  10. Is this time zone correct?: はい
  11. パーティショニングの方法: ガイド - ディスク全体を使う
  12. パーティショニングするディスクの選択: 仮想ディスク 1 (vda) - 8.6 GB Virtio Block Device
  13. ディスクに変更を書きこみますか?: はい
  14. 新しいユーザの本名 (フルネーム): Non Sugar
  15. あなたのアカウントのユーザ名: nonsugar
  16. 新しいユーザのパスワードを選んでください: (パスワード)
  17. 確認のため、再度パスワードを入力してください: (パスワードを再入力)
  18. ホームディレクトリを暗号化しますか?: いいえ
  19. HTTP プロキシの情報 (なければ空): (空欄)
  20. このシステムのアップグレードをどのように管理しますか?: 自動的にアップグレードしない
  21. インストールするソフトウェアの選択: (何も選択しない)
  22. マスターブートレコードに GRUB ブートローダをインストールしますか?: はい
  23. [インストールの完了] 画面で、[続ける] を選択する。
  24. インストールが終了すると、再起動せずに停止してしまうので、仮想マシンマネージャで仮想マシンを選択し、[実行] をクリックする。


Ubuntu でシリアルポートからログインできる設定
  1. /etc/init/ttyS0.conf を作成する。
    $ sudo cp -p /etc/init/tty1.conf /etc/init/ttyS0.conf
    $ sudo vi /etc/init/ttyS0.conf
    ---- ---- ---- ----
    start on stopped rc RUNLEVEL=[2345]
    stop on runlevel [!2345]

    respawn
    exec /sbin/getty -L 115200 ttyS0 vt100
    ---- ---- ---- ----
  2. 再起動する。("sudo reboot")
  3. 以後、"sudo virsh console JeOS10" でシリアルポートからログインできます。


Ubuntu JeOS インストール後の初期設定

  1. 作成したアカウントで、ログインする。

  2. ネットワークの設定を行う。(/etc/network/interfaces, /etc/resolv.conf)

    (設定例)
    [/etc/network/interfaces]
    auto eth0
    iface eth0 inet static
    address A.B.C.D
    netmask A.B.C.D
    gateway A.B.C.D

    [/etc/resolv.conf]
    nameserver 8.8.8.8
    nameserver 8.8.4.4

  3. ネットワーク設定を反映する。
    $ sudo /etc/init.d/networking restart

  4. パッケージをアップグレードする。
    $ sudo apt-get update && sudo apt-get dist-upgrade

  5. 再起動する。
    $ sudo reboot

  6. 必要なパッケージのインストールや設定を行う。
    (例)
    $ sudo apt-get install openssh-server ## ssh でログインできるようにする
    $ sudo apt-get install acpid ## 仮想マシンの停止 (virsh shutdown) ができるようにする
    $ sudo apt-get install vim screen wget telnet traceroute dnsutils tcpdump


仮想マシンの複製

  1. コピー元の仮想マシン OriginalGuest を停止しておく。
  2. virt-clone コマンドで、仮想マシン NewGuest を作成する。(仮想マシンマネージャで、仮想マシンを選択、右クリック [Clone] でも複製できる。)

    Host$ sudo virt-clone -o OriginalGuest -n NewGuest -f /var/kvm_images/NewGuest.img

  3. 仮想マシン NewGuest を起動し、ログインした後、以下のコマンドを実行する。
    NewGuest$ passwd
    NewGuest$ sudo vi /etc/hostname
    NewGuest$ sudo vi /etc/hosts
    NewGuest$ sudo vi /etc/network/interfaces
    NewGuest$ sudo rm /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ## MAC アドレスが変更されているので、削除する。再起動後に再生成される。
    NewGuest$ sudo reboot


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