2010年1月31日日曜日

Ubuntu 9.10 で KVM + virsh を試してみる

仮想マシンの作成は、コマンドラインで行うと面倒なので、仮想マシンマネージャーを使うと良いでしょう。
仮想マシンの作成が終わったら、virsh コマンドを使って、仮想マシンを制御するのが便利です。

仮想マシンの デスクトップが必要な場合は、「Virtual Machine Viewer」を使うのが便利です。
例えば、VirtualMachine という名前の仮想マシンに接続するには、仮想マシンを起動した後に、

$ virt-viewer VirtualMachine &

とします。
仮想マシンマネージャーでもデスクトップに接続できますが、制御を仮想マシンに渡しても、[Alt] + [F] などが、仮想マシンマネージャーのメニューに制御が取られてしまいます。
「Virtual Machine Viewer」は、この点が改良されています。
仮想マシンに、キーボード、マウスの制御を渡すには、仮想マシンの画面をクリックします。
仮想マシンから、キーボード、マウスの制御をホスト側に戻すには、[Ctrl] + [Alt] を押します。


virsh コマンドの使い方

以下の例では、操作対象の仮想マシンの名前を VirtualMachine とします。
  • ヘルプを表示する
    $ virsh help
  • 仮想マシンの一覧と現在の状態を表示する (--all オプションで停止中も含める)
    $ virsh list --all
  • 仮想マシンを起動する
    $ virsh start VirtualMachine
  • 仮想マシンをシャットダウンする (ACPI に対応していれば使える)
    $ virsh shutdown VirtualMachine
  • 仮想マシンを一時停止する (ただし、ホストマシン上のメモリは開放されない)
    $ virsh suspend VirtualMachine
  • 仮想マシンを一時停止から再開する
    $ virsh resume VirtualMachine
  • 仮想マシンの電源を切断する (仮想マシンが反応しない場合のみ使用すること)
    $ virsh destory VirtualMachine
  • 仮想マシンの現在の状態を保存する (仮想マシンは停止し、状態がファイルに保存される。ハイバネーションのようなもの。デフォルトでは、AppArmor で任意の場所には保存できないように設定されている。)
    $ virsh save VirtualMachine /path/filename
  • 仮想マシンの状態を復元する
    $ virsh restore /path/filename
  • 仮想マシンのシリアルコンソールに接続する (root 権限が必要)
    $ sudo virsh console VirtualMachine
  • 仮想マシンに接続する際に使用する VNC のディスプレイ番号を調べる
    $ virsh vncdisplay VirtualMachine
  • 仮想マシンの CD-ROM を入れ替える
    $ virsh attach-disk --type cdrom VirtualMachine /path/to/filename.iso hdc
  • 仮想マシンの設定を確認する (xml 形式)
  • $ virsh dumpxml VirtualMachine
  • 仮想マシンの情報を表示する
    $ virsh dominfo VirtualMachine
  • ホストマシンの情報を表示する
    $ virsh nodeinfo
  • 仮想マシンの CPU 情報を表示する
    $ virsh vcpuinfo VirtualMachine

参考

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