Cisco の TAC (OSPF フォワーディング アドレスに関する一般的なルーティング問題) の情報にあるように OSPF の外部ルートが IP ルーティングテーブルに注入されないというトラブルがありました。
[R1, OSPF]--- Area1 ---[R2, OSPF]--- Area0 ---[R3, OSPF ASBR] --- [R4, Not OSPF]
この外部ルートが R1 の OSPF database には存在するのに IP ルーティングテーブルで見えないという現象でした。
理由は、R1 に R3 - R4 間のネットワークへのスタティックルートが書いてあり、
OSPF のエリア間ルートを上書きしていたことです。
つまり、外部ルートのフォワーディングアドレス (R4 のアドレス) へ到達するために、
IP ルーティングテーブルを調べたところ、OSPF のエリア内またはエリア間ルートで無ければならないという条件に当てはまらないため、IP ルーティングテーブルに注入されなかったということです。
RFC2328 16.4. の記述
If the forwarding address is non-zero, look up the
forwarding address in the routing table.[24] The matching
routing table entry must specify an intra-area or inter-area
path; if no such path exists, do nothing with the LSA and
consider the next in the list.
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