2007年8月24日金曜日

[OSPF] 外部ルートが IP ルーティングテーブルに注入されない

Cisco の TAC (OSPF フォワーディング アドレスに関する一般的なルーティング問題) の情報にあるように OSPF の外部ルートが IP ルーティングテーブルに注入されないというトラブルがありました。

[R1, OSPF]--- Area1 ---[R2, OSPF]--- Area0 ---[R3, OSPF ASBR] --- [R4, Not OSPF]

  • R4 の先にあるルートを R3 のスタティックルートを再配布することにより OSPF ドメインに注入する。
  • この外部ルートが R1 の OSPF database には存在するのに IP ルーティングテーブルで見えないという現象でした。
    理由は、R1 に R3 - R4 間のネットワークへのスタティックルートが書いてあり、
    OSPF のエリア間ルートを上書きしていたことです。
    つまり、外部ルートのフォワーディングアドレス (R4 のアドレス) へ到達するために、
    IP ルーティングテーブルを調べたところ、OSPF のエリア内またはエリア間ルートで無ければならないという条件に当てはまらないため、IP ルーティングテーブルに注入されなかったということです。

    RFC2328 16.4. の記述

    If the forwarding address is non-zero, look up the
    forwarding address in the routing table.[24] The matching
    routing table entry must specify an intra-area or inter-area
    path; if no such path exists, do nothing with the LSA and
    consider the next in the list.

    0 件のコメント: